主治医からの連絡

 

1.膀胱委縮に関しましては、最大排尿400あり、最近のカメラ画像で膀胱全体では萎縮おこす可能性は少ないと思います。膀胱粘膜下間質におけるBCG菌体と個々の免疫応答により不可逆的に間質炎を起こすのがその病態ですので少なくとも膀胱頂部、左側壁全体は今まで7,8年間にわたって腫瘍変化、カメラ手術操作が問題全くなかったですのでこれからもBCGによる間質炎の免疫反応はこの部分では起こらないと思います。
岡大時代からの右側壁、右尿管口付近は度々の腫瘍発生、カメラ手術、手術前後に渡る5回の動注化療+BCGですので萎縮を起こすリスクはこの部分のみでの影響と考えます。
2.右腎尿管全摘から岡大化療、ICU入院その後の肺、骨、リンパ節転移が治癒したのは、泌尿器科学会でも極めてまれな症例報告と思います。
小生が考える治療内容に大田先生自身の猛勉強による治療方針に正直戸惑いの連続でしたが結局その緊密な折衷案でここまで来られたのですから大したものだと思います。
3.BCGの後には菌体の違うBCG、キートルーダ、ネオアンチゲンワクチン+免疫チェックポイント薬いずれも低量から漸増する方法も含めて治療法は沢山ありますのでご安心を
2022年3月19日 光畑直喜